若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
二人が部屋から出て行ったのを確認すると、トーマス王子は、先程の優しい笑顔とは打って変わり、少し怒っているような表情になった。この部屋に入るまでは、トーマス王子は、元気になったマリーをすぐにでも抱きしめたい気持ちに駆られたが、そんなことが許される間柄ではない。しかも、マリーのよそよそしい態度にトーマス王子は少し悲しい気持ちになっていた。
マリーはトーマス王子の表情に緊張し、膝にかけている毛布をぎゅっと握った。
『怒らせた?何がいけなかったのかしら?』
と、考えを巡らせた。
トーマス王子はマリーの緊張をよそに、
「さっきのは一体何ですか?」
と、マリーに問いただした。
「申し訳ございません、殿下。さっきのとは、一体何のことでしょう?」
マリーには全く分からなかった。
「それですよ。私の事を殿下と呼んだり、仰々しく話したり。私はマリーさんとの距離が縮まったと思っていたのに。」
トーマス王子にそう言われると、
「ここはお城でトーマスさんは王子です。そして私はここには不相応な平民です。へりくだるのは当然のことです。助けていただいてありがとうございました。お世話になりました。」
と、マリーは早口でそう言うと、寝台から足を降ろし、立ち上がろうとした。
しかし、高熱で寝込んでいたため、マリーの体力は想像以上に落ちており、両足を床につけた途端、目眩を起こしふらついてしまった。
グラッ
と、倒れそうなったが、咄嗟にトーマス王子がマリーを抱き留めた。
そしてトーマス王子は今まで抑えていた気持ちが爆発したかのように、そのままマリーを自分の腕の中に抱きしめた。
『えっ?!何が起こっているの?!』
マリーは突然のことに混乱した。
『きっと私が倒れないようにしてくれただけだわ。』
と、自分に言い聞かせると、
「あ、あの、もう大丈夫です。一人で立てます。」
と、トーマス王子の腕の中から出ようと、手に力を入れて、トーマス王子の胸を押し返そうとした。しかし、トーマス王子の両腕はマリーをしっかりと抱きしめており、ビクともしなかった。
マリーはトーマス王子の表情に緊張し、膝にかけている毛布をぎゅっと握った。
『怒らせた?何がいけなかったのかしら?』
と、考えを巡らせた。
トーマス王子はマリーの緊張をよそに、
「さっきのは一体何ですか?」
と、マリーに問いただした。
「申し訳ございません、殿下。さっきのとは、一体何のことでしょう?」
マリーには全く分からなかった。
「それですよ。私の事を殿下と呼んだり、仰々しく話したり。私はマリーさんとの距離が縮まったと思っていたのに。」
トーマス王子にそう言われると、
「ここはお城でトーマスさんは王子です。そして私はここには不相応な平民です。へりくだるのは当然のことです。助けていただいてありがとうございました。お世話になりました。」
と、マリーは早口でそう言うと、寝台から足を降ろし、立ち上がろうとした。
しかし、高熱で寝込んでいたため、マリーの体力は想像以上に落ちており、両足を床につけた途端、目眩を起こしふらついてしまった。
グラッ
と、倒れそうなったが、咄嗟にトーマス王子がマリーを抱き留めた。
そしてトーマス王子は今まで抑えていた気持ちが爆発したかのように、そのままマリーを自分の腕の中に抱きしめた。
『えっ?!何が起こっているの?!』
マリーは突然のことに混乱した。
『きっと私が倒れないようにしてくれただけだわ。』
と、自分に言い聞かせると、
「あ、あの、もう大丈夫です。一人で立てます。」
と、トーマス王子の腕の中から出ようと、手に力を入れて、トーマス王子の胸を押し返そうとした。しかし、トーマス王子の両腕はマリーをしっかりと抱きしめており、ビクともしなかった。