若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
「遅くなってすまなかった。トーマス王子。」
その声に振り返ると、シーロック王国の国王が馬上からビーナ達を見つめていた。国王は、馬から降りると、ゆっくりとトーマス王子に近づき、
「娘が大変迷惑をかけた。こんなことになったのも全て私のせいだ。娘の幸せの為に魔女を側に置いたが、逆に娘を不幸にしてしまった。ビーナが幼い頃から、近隣諸国の王子と結婚して国を守れと教えてきたから。2度とこのようなことがないようしっかり監督するので、どうか私の顔に免じて許してはもらえないだろうか。」
と、言った。
その申し出にトーマス王子の従者が興奮して思わず、
「トーマス殿下は老人の姿になる呪いをかけられたんですよ!そんな簡単に許せるはず…。」
と言いかけると、トーマス王子が手で従者を制止した。そして、
「許します。呪いがなければ、私はマリーを見つけられなかった。しかも、その魔女は戒律を守り、誰の命も奪わなかった。おかげで身体は老人だったが、中身は若いままだったので、それほど不都合な事はなかったんですよ。」
と、笑顔で言った。
「殿下!お人好しすぎます!」
と、従者が、言った。
「トーマス王子、なんと礼を言ったらよいのか。私が責任を持って、ビーナに2度と二人の邪魔はさせない。招待状をもらったが、わが国は欠席させてもらう。どうかお幸せに。」
と、言うと、国王達一行は、ビーナと魔女を連れてその場を去った。
「マリー、無事で良かった。」
と、トーマス王子はそう言うと、優しくマリーを引き寄せ抱きしめた。マリーもその想いに応えるかのようにトーマス王子の背中に腕を回した。
さすがに、今回はルーシー看護師も見て見ぬふりをした。
マリーを無事にベリーナ王国へ送り届けると、別れを惜しみながらトーマス王子は帰国の途についた。
その声に振り返ると、シーロック王国の国王が馬上からビーナ達を見つめていた。国王は、馬から降りると、ゆっくりとトーマス王子に近づき、
「娘が大変迷惑をかけた。こんなことになったのも全て私のせいだ。娘の幸せの為に魔女を側に置いたが、逆に娘を不幸にしてしまった。ビーナが幼い頃から、近隣諸国の王子と結婚して国を守れと教えてきたから。2度とこのようなことがないようしっかり監督するので、どうか私の顔に免じて許してはもらえないだろうか。」
と、言った。
その申し出にトーマス王子の従者が興奮して思わず、
「トーマス殿下は老人の姿になる呪いをかけられたんですよ!そんな簡単に許せるはず…。」
と言いかけると、トーマス王子が手で従者を制止した。そして、
「許します。呪いがなければ、私はマリーを見つけられなかった。しかも、その魔女は戒律を守り、誰の命も奪わなかった。おかげで身体は老人だったが、中身は若いままだったので、それほど不都合な事はなかったんですよ。」
と、笑顔で言った。
「殿下!お人好しすぎます!」
と、従者が、言った。
「トーマス王子、なんと礼を言ったらよいのか。私が責任を持って、ビーナに2度と二人の邪魔はさせない。招待状をもらったが、わが国は欠席させてもらう。どうかお幸せに。」
と、言うと、国王達一行は、ビーナと魔女を連れてその場を去った。
「マリー、無事で良かった。」
と、トーマス王子はそう言うと、優しくマリーを引き寄せ抱きしめた。マリーもその想いに応えるかのようにトーマス王子の背中に腕を回した。
さすがに、今回はルーシー看護師も見て見ぬふりをした。
マリーを無事にベリーナ王国へ送り届けると、別れを惜しみながらトーマス王子は帰国の途についた。