Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「行くの止めなよ…」


お昼休みになり
冬美が私の手を掴みながら
屋上へ行くなと止める。


「大丈夫だよ…
気になるし──
それに、私にはもう裕也っていう彼氏がいるんだから
拓斗は関係ないもん
何言われたって平気だよ…」



「でも…」



「大丈夫だって!!
拓斗の事を忘れるって決めたのは
私なんだから!!すぐ帰ってくると思うけど
先にお弁当食べてていいからね!
あっ──今日は幸成とでも、お昼食べなよ!!」


「みぃ……」


反対する冬美を押し切り
私は屋上へと歩き出した。
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