【コミカライズ】Rain or Shine〜義弟だから諦めたのに、どうしたってあなたを愛してしまう〜
『別に大丈夫よ……きっとあの人も疲れてるだけなの……。ほら、私みたいな人間は一人じゃ何も出来ないし、あの人も私の支えを必要としているし……』
そして飴と鞭を使い分け、本当は優しい人なのだと縛り付ける。
一番最悪なのは、瑞穂は一人では何も出来ないと信じ込ませ、自己肯定感を奪う行為だ。まるで催眠術にかかったかのように、瑞穂は夫の言いなりになっていったのだろう。
元々家族とは離れて暮らしていたから、親は頼りにならない、自分だけが味方だとでも言って丸め込んだんだろうな。
『あの……出来れば早く帰りたいの……。夕飯の支度もあるし……』
そうしなければまた怒られる。暴力を振るわれる。自分を守るための手段が、"夫の言う通りにする"なんだ。言うことを聞いていれば、これより怖い目には遭わないと思い込んでいるに違いない。
パーカーの隙間から見える痣が、恵介の怒りを再燃させる。こんなに優しくて素直な瑞穂に手をあげるなんて、俺は絶対に許さない。
今回は東京で起きた事件との関連を調査するための出張。日数はそんなには取れない。だとしても瑞穂をこのままここに置いていくようなことは絶対にしない。必ず瑞穂を連れて帰る。