【コミカライズ】Rain or Shine〜義弟だから諦めたのに、どうしたってあなたを愛してしまう〜
* * * *
恵介が事前に調べていた観光地をレンタカーで回っていく。ここで暮らし始めて長い瑞穂でさえ行ったことのないようなマイナーな観光地もあり、どこか新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。
中でも岐阜県恵那市にある岩村城という山城跡に連れて行かれた時は、スニーカーを履いてきた自分を褒めた。
そうよ。恵介って子どもの頃から戦国武将が大好きで、旅行に行くたびに近くにあるお城に行きたがった。
岩村城への山道を歩きながら石垣や階段を写真に収め続ける恵介を、瑞穂は昔に戻ったような気持ちで見守っていた。そしてふと思い立ち、恵介に話しかける。
「ここはどういうお城なの?」
恵介のお城や戦国武将の知識は豊富で、様々なことを話して聞かせてくれたものだった。
「さっき歩いてきた城下町、あそこは"女城主の里"って呼ばれているんだ」
「じゃあ女城主だったの?」
「そう。織田信長の叔母のおつやっていう女城主だったんだけど、夫が亡くなって、養子として迎えた子どもを育てながら、一人でこの里を守っていたんだ。だけど武田軍の二十四将の一人に侵攻されて、三ヶ月の籠城。信長の助けもなかなか来ない。もうダメかと思ったら、なんとその人物から、自分の妻になることを条件に無血開城を申し入れてきたんだって。悩んだ末にその条件を飲んで里の人間を守った」
恵介が事前に調べていた観光地をレンタカーで回っていく。ここで暮らし始めて長い瑞穂でさえ行ったことのないようなマイナーな観光地もあり、どこか新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。
中でも岐阜県恵那市にある岩村城という山城跡に連れて行かれた時は、スニーカーを履いてきた自分を褒めた。
そうよ。恵介って子どもの頃から戦国武将が大好きで、旅行に行くたびに近くにあるお城に行きたがった。
岩村城への山道を歩きながら石垣や階段を写真に収め続ける恵介を、瑞穂は昔に戻ったような気持ちで見守っていた。そしてふと思い立ち、恵介に話しかける。
「ここはどういうお城なの?」
恵介のお城や戦国武将の知識は豊富で、様々なことを話して聞かせてくれたものだった。
「さっき歩いてきた城下町、あそこは"女城主の里"って呼ばれているんだ」
「じゃあ女城主だったの?」
「そう。織田信長の叔母のおつやっていう女城主だったんだけど、夫が亡くなって、養子として迎えた子どもを育てながら、一人でこの里を守っていたんだ。だけど武田軍の二十四将の一人に侵攻されて、三ヶ月の籠城。信長の助けもなかなか来ない。もうダメかと思ったら、なんとその人物から、自分の妻になることを条件に無血開城を申し入れてきたんだって。悩んだ末にその条件を飲んで里の人間を守った」