エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
それから澄夏の座る椅子の隣に来て、その場で膝をつく。
ふたりの視線の高さが合い、間近に彼の端正な顔がありどきりとした。
夫はそっと手を伸ばし、澄夏の涙を拭ってくれる。
「澄夏……ごめんな」
「……一大丈夫。悲しくて泣いてる訳じゃないから」
「ああ、ほっとしたんだよな。それだけ不安だったてことだ」
彼はその不安は自分のせいだと追っているのだろうか。
澄夏を見つめる目は労わりに溢れている。
(いつもこんな風に私を見ていてくれたの?)
思い込みと自信のなさから、少しも気付いていなかった。
(ああ……私、一哉さんが好き)
改めて強く強く感じる。
離婚すると、彼から離れて新しい人生を送ると固く決心したはずなのに……今目の前の彼に抱きしめて貰いたいと願っている。
(私、本当は離婚したくない。一哉さんが引き止めてくれてよかった)
「ご、ごめんなさい……」
「え? 澄夏、どうした?」
一哉が戸惑いを浮かべる。
彼は澄夏の肩に手を置こうとしたが、躊躇ったように引っ込めてしまった。
明らかに遠慮をしているその距離感が切なくて、澄夏は衝動的に一哉の胸に飛び込んだ。
ふたりの視線の高さが合い、間近に彼の端正な顔がありどきりとした。
夫はそっと手を伸ばし、澄夏の涙を拭ってくれる。
「澄夏……ごめんな」
「……一大丈夫。悲しくて泣いてる訳じゃないから」
「ああ、ほっとしたんだよな。それだけ不安だったてことだ」
彼はその不安は自分のせいだと追っているのだろうか。
澄夏を見つめる目は労わりに溢れている。
(いつもこんな風に私を見ていてくれたの?)
思い込みと自信のなさから、少しも気付いていなかった。
(ああ……私、一哉さんが好き)
改めて強く強く感じる。
離婚すると、彼から離れて新しい人生を送ると固く決心したはずなのに……今目の前の彼に抱きしめて貰いたいと願っている。
(私、本当は離婚したくない。一哉さんが引き止めてくれてよかった)
「ご、ごめんなさい……」
「え? 澄夏、どうした?」
一哉が戸惑いを浮かべる。
彼は澄夏の肩に手を置こうとしたが、躊躇ったように引っ込めてしまった。
明らかに遠慮をしているその距離感が切なくて、澄夏は衝動的に一哉の胸に飛び込んだ。