エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
彼は足早に澄夏に近付き、目元を緩める。

「その服を着ているの初めて見るな……よく似合ってる」
「ありがとう。少し派手かなと思ってたんだけど、たまにはいいかなと思って」

実は着て来たワンピースは、昔一哉に買って貰ったものだ。

一緒に買い物に出たときに目に留まったものだが、体のラインが出るデザインが澄夏には難しいと思いめようとした。しかし一哉が似合うから買った方がいいと、当時にしては珍しく強引に主張した。

それでもやはり自分には似合わない気がして、これまでクローゼットに眠らせていたのだが、せっかくのデートなんだから彼の好みの服を着ることにした。

「一哉さんに褒めて貰えて嬉しい。メイクも合わせて少し大人っぽくしてみたの」
「それでこんなに色っぽくなってるんだな。本当に綺麗だ。でも他の男に見せたくないな」

一哉は澄夏の腰を抱き寄せ耳元で囁いた。最近の夫の言動は本当に糖度が高い。

「そんな……ほめすぎだし、他の男の人は私なんて気にしないよ」
「自己評価が低すぎるぞ。澄夏はとても魅力的だ。少しは警戒心を持って貰わないと俺が困る」
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