エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
瀬奈に愚痴ったらただの惚気だと言われのは間違いなしなことを考えながら、朝食の準備をする。

厚切りベーコンエッグと野菜スープを作り、それからトーストを準備した。

しばらくすると一哉がシャワーを終えて、ダイニングにやって来た。

かなり顔色がいいし、テーブルの上のボリュームあるベーコンを見て嬉しそうにしているから食欲があるのだろう。

思った通り彼はトースト二枚と、澄夏が食べきれなかったベーコンエッグを綺麗に完食した。

その後てきぱきと支度をして、澄夏とともに玄関に向かう。

「今日はトラブルが無ければ九時頃に帰れると思う」
「分かった。予定変更になったら教えてね」
「ああ」

一哉は頷くと、当たり前のように澄夏の腰を抱き寄せキスをした。

夫婦をやり直すと決めてから毎朝の儀式のように行っている、いってきますのキスだ。

(一哉さんがこんなに甘いだなんて知ったら職場の人はみんな驚きそう)

隙がないエリート官僚という表現が似合う彼には、他の人が知らない姿がある。

「いってきます」
「いってらっしゃい」

澄夏は笑顔で手を振り夫を見送った。
< 179 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop