エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
真咲について努力家の同僚と認識していた一哉は、仕事のフォローがし合え刺激にもなる彼女との関係を良いものだと思っていた。

もちろん異性としては見ていない。

しかし、女性の体力が少ないのは分かっていたので、場合によってはさりげなくフォローする場面はあったとのこと。

それは一哉だけでなく、高畑をはじめとした他の同僚にもその傾向があるそうだ。

男女平等と言われる世の中だが、家庭を持った女性は残業が少ないポジションを自ら望む場合が多く、結果として一哉が所属するハードな部署には女性が少なくなる。

そんな中で人一倍働く真咲は目立っていたし、好意的に見られていた。

「先日まで彼女は普通の同僚だったんだ。必要以上に近付くこともなかったし、常識的な態度だった。ところが急に距離を縮めて来て、不可解な発言が多くなった」

「どうして急に……」

澄夏にはまるで理解出来ない。ただ一哉には言わないけれど、彼女はかなり前から一哉を好きだったのではないかと思う。

地元に帰省するときに、相手にされないと分かりながらついていったところ。澄夏に会いに来て離婚を迫るという行動力。どれも相当思い詰めていた結果と感じる。
< 212 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop