エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
ただ秘めていた想いを、突然隠さなくなったきっかけが謎だ。
(……もしかして、私と会ったから?)
真咲は容姿端麗でエリート官僚という肩書がある。
自分自身に相当の自信を持っているだろう。彼女が唯一持っていなかったのが、一哉の政略結婚の相手に成り得る出自だと考えていたのだとしたら……。
そんなときに澄夏と顔を合わせて、それまで漠然としていた妻の存在がリアルになった。
真咲は恐らく澄夏より自分の方が勝っていると判定したはずだ。しかも妻は代議士令嬢という肩書を失っている。
(一哉さんを諦める理由がなくなったから?)
深読みしすぎだろうか。だけど一度浮かんだ考えはなかなか消えない。
「あの、以前、南雲さんを連れてうちに寄ったでしょう? 今更だけど、どうして彼女を連れてきたの?」
そもそもあの帰宅自体が不自然だった。彼が仕事途中に家に寄るなんて、結婚して以来なかったのだから。
一哉は思い出すように目を細めた。
(……もしかして、私と会ったから?)
真咲は容姿端麗でエリート官僚という肩書がある。
自分自身に相当の自信を持っているだろう。彼女が唯一持っていなかったのが、一哉の政略結婚の相手に成り得る出自だと考えていたのだとしたら……。
そんなときに澄夏と顔を合わせて、それまで漠然としていた妻の存在がリアルになった。
真咲は恐らく澄夏より自分の方が勝っていると判定したはずだ。しかも妻は代議士令嬢という肩書を失っている。
(一哉さんを諦める理由がなくなったから?)
深読みしすぎだろうか。だけど一度浮かんだ考えはなかなか消えない。
「あの、以前、南雲さんを連れてうちに寄ったでしょう? 今更だけど、どうして彼女を連れてきたの?」
そもそもあの帰宅自体が不自然だった。彼が仕事途中に家に寄るなんて、結婚して以来なかったのだから。
一哉は思い出すように目を細めた。