エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
クローゼットは終わったので、次はドレッサーの化粧品と装飾品に取りかかる。

この際なので不要品は処分して、必要なものだけをより分ける。化粧品はやはり今使用しているものがメインになった。

そして装飾品は一哉にプレゼントで貰ったものばかりが残った。

(これは誕生日プレゼントでこっちはクリスマス。結婚記念日のネックレスもある)

二年とまだ短い結婚生活だけれど、彼に貰ったものが意外にある。

一哉が自分で選んだのかはわからないけれど、彼は夫としての務めは果たしてくれていた。

(義務感からの贈り物でも嬉しかったな)

だからこそ彼の負担になりたくないし、役に立てないのに同情心と義務感で一緒に居て貰っても辛いだけだと感じているのだ。



一哉は夜十時すぎに帰宅した。

「ただいま。昨日は帰らなくて悪かった」

彼は疲れの滲んだ顔で、そう言った。

「大丈夫。仕事が忙しかったんでしょう?」

「ああ。海外から撤退した企業への支援について検討しなくてはならないことが山のように有る中、質問状の対応も入ってうちの部署はほとんど徹夜だ」
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