クールな警視正は新妻を盲愛しすぎている
「凛花」
俺は何故かホッとして、無意識に目元を綻ばせた。
ドアの前に戻り、顎を引いて彼女を見下ろす。
「純平経由で、歩さんから聞いた。その……会いたい、と……うわっ!?」
今まで言われたこともなく、柄にもなく嬉しかった伝言が照れ臭い。
受け取ったまま口にする途中で、俺は彼女に腕を取られ、室内に引っ張り込まれていた。
「え?」
いきなりの行動に困惑して、目を白黒させる。
「来てくれてありがとうございます、奎吾さん」
凛花はなにか警戒しているのか、早口で俺に告げる。
……どうやら、『会いたい』と言われて、浮かれていい用件ではなかったようだ。
「どうした? なにかあったか?」
声を潜めて訊ねると、凛花は見たことがないくらい厳しい表情をした。
「昨夜神田さんに、私が六郎叔父様の事務所でアルバイトしていた時に貸与されたメールアカウントを使って、オンラインゲームやコミュニティーサイトにアクセスしていたと言われました」
硬い口調で詰め寄ってくる彼女に、俺は息をのんだ。
「奎吾さん。私は、業務上横領罪で訴えられたんですか?」
ズバリ直球で問われ、喉仏を上下させる。
俺は何故かホッとして、無意識に目元を綻ばせた。
ドアの前に戻り、顎を引いて彼女を見下ろす。
「純平経由で、歩さんから聞いた。その……会いたい、と……うわっ!?」
今まで言われたこともなく、柄にもなく嬉しかった伝言が照れ臭い。
受け取ったまま口にする途中で、俺は彼女に腕を取られ、室内に引っ張り込まれていた。
「え?」
いきなりの行動に困惑して、目を白黒させる。
「来てくれてありがとうございます、奎吾さん」
凛花はなにか警戒しているのか、早口で俺に告げる。
……どうやら、『会いたい』と言われて、浮かれていい用件ではなかったようだ。
「どうした? なにかあったか?」
声を潜めて訊ねると、凛花は見たことがないくらい厳しい表情をした。
「昨夜神田さんに、私が六郎叔父様の事務所でアルバイトしていた時に貸与されたメールアカウントを使って、オンラインゲームやコミュニティーサイトにアクセスしていたと言われました」
硬い口調で詰め寄ってくる彼女に、俺は息をのんだ。
「奎吾さん。私は、業務上横領罪で訴えられたんですか?」
ズバリ直球で問われ、喉仏を上下させる。