秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
私たちが正面玄関にたどり着くと、左右に整然と列をなす近衛兵が、胸に手をあてて腰を折る。一糸乱れぬ様は壮観で、私はホゥッと息を漏らしながら立ち止まった。
そんな私を余所に、アズフィール様は颯爽と近衛兵の前を通りすぎる。そうして先に玄関扉をくぐると、私を振り返って鞄を持つのと逆の手をスッと差し出した。
「さぁ」
私が恐る恐る手を重ねると、キュッと握り込まれた。私の手をすっぽりと包み込んでしまえる大きな手だった。その逞しさと力強さに、意図せずトクンと鼓動が跳ねた。
アズフィール様が、握った手をクイッと引く。
「メイサ、王宮にようこそ」
私はアズフィール様のエスコートで、王宮内へと最初の一歩を踏み出した。
……豪華ね! それに、なんて広いのかしら!
外観は見たことがあったけれど、私が王宮の中に入ったのはこれが初めてだった。
そんな私を余所に、アズフィール様は颯爽と近衛兵の前を通りすぎる。そうして先に玄関扉をくぐると、私を振り返って鞄を持つのと逆の手をスッと差し出した。
「さぁ」
私が恐る恐る手を重ねると、キュッと握り込まれた。私の手をすっぽりと包み込んでしまえる大きな手だった。その逞しさと力強さに、意図せずトクンと鼓動が跳ねた。
アズフィール様が、握った手をクイッと引く。
「メイサ、王宮にようこそ」
私はアズフィール様のエスコートで、王宮内へと最初の一歩を踏み出した。
……豪華ね! それに、なんて広いのかしら!
外観は見たことがあったけれど、私が王宮の中に入ったのはこれが初めてだった。