秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
一段高くなったエントラスホールの床は白い大理石で輝いていた。精緻な彫刻と金の細工が施された半円アーチの下がり壁が奥の大階段まで続き、高い天井ではクリスタルが何層にも重なった大きなシャンデリアがキラキラと光を弾いていた。
王宮内は荘厳なその外観に引けをとらず、息をのむほどに豪奢だった。
「君を歓迎するよ」
握ったままの手をクイッと引き寄せられたと思ったら、その指先に口づけられた。
っ! 唇が触れたのはほんの一瞬。掠めるようなタッチで触れてすぐに離れていったけれど、指先に残るやわらかな感触と温もりはいつまでも消えなかった。
……なに、今の? まるでお姫様にでもするみたいな、丁寧で優しいキス……。
逆上せたように、全身が熱を持っていた。
その後はアズフィール様に先導されて大階段を上り、エントランスに勝るとも劣らない絢爛とした内装の二階の廊下を進んだ。この間もずっと、私はどことなく心の落ち着きを欠き、浮足立っていた。
王宮内は荘厳なその外観に引けをとらず、息をのむほどに豪奢だった。
「君を歓迎するよ」
握ったままの手をクイッと引き寄せられたと思ったら、その指先に口づけられた。
っ! 唇が触れたのはほんの一瞬。掠めるようなタッチで触れてすぐに離れていったけれど、指先に残るやわらかな感触と温もりはいつまでも消えなかった。
……なに、今の? まるでお姫様にでもするみたいな、丁寧で優しいキス……。
逆上せたように、全身が熱を持っていた。
その後はアズフィール様に先導されて大階段を上り、エントランスに勝るとも劣らない絢爛とした内装の二階の廊下を進んだ。この間もずっと、私はどことなく心の落ち着きを欠き、浮足立っていた。