秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
父の仕事を、初めてすごいと思った。ただ、私が父にそれを言葉にして伝えたことはなかったし、年頃というのもあって普段の会話も必要最低限だった。そうして甘ったれの私は父にやってもらうのが当たり前のまま、相変わらず家事を手伝うこともなかった。
やがて私は中学生から高校生になった。この間に、父は古かった店舗兼住宅の建て直しを行った。そうしてこの頃には、自然と私の心は父と同じ鍼灸マッサージ師の道を歩んでいこうと決まっていた。
進路相談のタイミングで治療院を継ぐと伝えたら、父は大反対した。けれど、私の意思は変わらなかった。私は高校を卒業すると迷わず鍼灸専門学校に入学した。父はしかめっ面の裏で、少し嬉しそうだった。
……父がいて、建て替えたばかりの住みよい家があって。当時の私は想像もできなかったけれど、この頃が幸せの絶頂だった。
やがて私は中学生から高校生になった。この間に、父は古かった店舗兼住宅の建て直しを行った。そうしてこの頃には、自然と私の心は父と同じ鍼灸マッサージ師の道を歩んでいこうと決まっていた。
進路相談のタイミングで治療院を継ぐと伝えたら、父は大反対した。けれど、私の意思は変わらなかった。私は高校を卒業すると迷わず鍼灸専門学校に入学した。父はしかめっ面の裏で、少し嬉しそうだった。
……父がいて、建て替えたばかりの住みよい家があって。当時の私は想像もできなかったけれど、この頃が幸せの絶頂だった。