秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「はい。これは私が特別に作らせた、鍼の施術専用のものです。針尖は針体よりさらに細くなっていて、刺す時の痛みはほとんどありません。刺す深さも十分に心得ていますから、安心してください。それでも、万が一痛みがあったり、中止の希望があったりすれば、遠慮なく言ってください」
「うむ」
男性は納得した様子で静かに顔を伏せた。
「失礼します」
私はひと声かけて男性の掛布をずらすと、シャーレから右の指先で少し太くなった針柄の部分をスッと摘まみ上げる。意識を集中し、鍼を刺し始めた。
三十分後。
「嘘だろう。痛みがなくなっている……!」
施術を終えた男性は、狐につままれたような顔で口にした。
「よかったです」
効果には個人差も大きいのだが、男性にはかなり効きがよかったらしい。私自身、無理を言って時間を取ってもらった自覚もあり、男性の反応にホッと胸を撫で下ろした。
「おっと、こうしてはいられん。この礼は必ず改めてさせてもらう。すまんが私は先に行かせてもらうよ」
「うむ」
男性は納得した様子で静かに顔を伏せた。
「失礼します」
私はひと声かけて男性の掛布をずらすと、シャーレから右の指先で少し太くなった針柄の部分をスッと摘まみ上げる。意識を集中し、鍼を刺し始めた。
三十分後。
「嘘だろう。痛みがなくなっている……!」
施術を終えた男性は、狐につままれたような顔で口にした。
「よかったです」
効果には個人差も大きいのだが、男性にはかなり効きがよかったらしい。私自身、無理を言って時間を取ってもらった自覚もあり、男性の反応にホッと胸を撫で下ろした。
「おっと、こうしてはいられん。この礼は必ず改めてさせてもらう。すまんが私は先に行かせてもらうよ」