秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
カミラの手を振り払い、低く問い質す。
「今宵は、我が父が陛下に開催を願い、実現された夜会ですのよ。それなのに、私のことをこうも蔑ろにして、アズフィール様は父の顔を潰すおつもりですの? 次は私と踊ってくださいませ!」
憤慨を隠そうともせず、カミラは声高に持論を展開し、挙句俺に次のダンスを要求してきた。
カミラの大きな声のせいで、会場内の視線を集めてしまっていた。さらに漂う不穏な雰囲気は会場内に伝染し、先ほどまでの居心地のよさが嘘のように、ヒリつく嫌な空気が充満していた。
彼女の言い分は到底聞き入れられないが、周囲の参加者のことを思えば一曲踊ってやってカミラの煩い口を塞ぎ、穏便に遠ざけた方が賢明だ。頭ではわかっていたが、あまりにふてぶてしいカミラの主張が腹立たしく、こんな女と踊らねばならないと思うと吐き気がした。
……駄目だ。今夜はこの女に触れるのも忌々しい。
俺は内心の激情を隠し、努めて淡泊な口調でカミラに告げる。
「今宵は、我が父が陛下に開催を願い、実現された夜会ですのよ。それなのに、私のことをこうも蔑ろにして、アズフィール様は父の顔を潰すおつもりですの? 次は私と踊ってくださいませ!」
憤慨を隠そうともせず、カミラは声高に持論を展開し、挙句俺に次のダンスを要求してきた。
カミラの大きな声のせいで、会場内の視線を集めてしまっていた。さらに漂う不穏な雰囲気は会場内に伝染し、先ほどまでの居心地のよさが嘘のように、ヒリつく嫌な空気が充満していた。
彼女の言い分は到底聞き入れられないが、周囲の参加者のことを思えば一曲踊ってやってカミラの煩い口を塞ぎ、穏便に遠ざけた方が賢明だ。頭ではわかっていたが、あまりにふてぶてしいカミラの主張が腹立たしく、こんな女と踊らねばならないと思うと吐き気がした。
……駄目だ。今夜はこの女に触れるのも忌々しい。
俺は内心の激情を隠し、努めて淡泊な口調でカミラに告げる。