秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
イザベラ様たちの会話で漏れ聞いた単語は断片的で、なんとも中途半端な問いかけになってしまった。
「おいおい、いったいなんの謎かけだ?」
アズフィール様も、抽象的な質問に困惑した様子で私を振り返った。
「いえ、だから別に意味はないの。例えばの話よ」
「ふむ……火薬。そして、期限が迫っていてしくじれないとくれば、……花火、だろうか」
「花火?」
「一週間後、各国高官を迎えて、俺の立太子の礼が開催されるのは知っているだろう? 式典では花火が盛大に打ち上げられる予定だ。国家の威信をかけ、しくじるわけにはいかんだろうな」
……なるほど! 花火か!
私はアズフィール様の言葉にストンと納得した。
「どうだ、俺の答えは合っていたか?」
「えぇっと。そもそも正解はなかったんだけど、きっと正解よ!」
「なんだそれは?」
勢い込んで答える私に、アズフィール様は怪訝そうに眉根に皺を寄せる。
「おいおい、いったいなんの謎かけだ?」
アズフィール様も、抽象的な質問に困惑した様子で私を振り返った。
「いえ、だから別に意味はないの。例えばの話よ」
「ふむ……火薬。そして、期限が迫っていてしくじれないとくれば、……花火、だろうか」
「花火?」
「一週間後、各国高官を迎えて、俺の立太子の礼が開催されるのは知っているだろう? 式典では花火が盛大に打ち上げられる予定だ。国家の威信をかけ、しくじるわけにはいかんだろうな」
……なるほど! 花火か!
私はアズフィール様の言葉にストンと納得した。
「どうだ、俺の答えは合っていたか?」
「えぇっと。そもそも正解はなかったんだけど、きっと正解よ!」
「なんだそれは?」
勢い込んで答える私に、アズフィール様は怪訝そうに眉根に皺を寄せる。