秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「そうか。ならば、明日の晩、いつもより少し早めに部屋に来てくれないか。君に紹介したい人がいるんだ」
「え?」
……アズフィール様が私に紹介したい人?
耳にして、不規則にドクンと鼓動が跳ねた。
「場合によっては、灸か鍼……いや、十中八九美容鍼に興味を持ちそうな気がするな。とにかく、いずれかの施術を頼むかもしれん」
アズフィール様がやわらかに目を細め、少し弾んだ声で告げた。
その様子に、ツキリとした鈍痛が胸に走った。
「それは、もちろん構わないけれど……」
「そうか。明日伝えてもよかったんだが、わざわざ引き止めてすまなかったな。ゆっくり休めよ」
「ええ、また明日。おやすみなさい」
挨拶し、今度こそ扉を閉める。
午前中の気がかりが解消して軽くなっていたはずの心が、一気に重くなってしまっていた。
自分の部屋に入ると、まっすぐに奥のベッドに向かう。
「え?」
……アズフィール様が私に紹介したい人?
耳にして、不規則にドクンと鼓動が跳ねた。
「場合によっては、灸か鍼……いや、十中八九美容鍼に興味を持ちそうな気がするな。とにかく、いずれかの施術を頼むかもしれん」
アズフィール様がやわらかに目を細め、少し弾んだ声で告げた。
その様子に、ツキリとした鈍痛が胸に走った。
「それは、もちろん構わないけれど……」
「そうか。明日伝えてもよかったんだが、わざわざ引き止めてすまなかったな。ゆっくり休めよ」
「ええ、また明日。おやすみなさい」
挨拶し、今度こそ扉を閉める。
午前中の気がかりが解消して軽くなっていたはずの心が、一気に重くなってしまっていた。
自分の部屋に入ると、まっすぐに奥のベッドに向かう。