秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「よし。ならば、今日は俺も肩回りに鍼の施術を頼もう」
「あら、珍しい」
「たまにはな」
ベッドから起き上がったヴァーデン王子が、シャツのボタンを留めながらアズフィール様にいたずらっぽい目を向けた。
「なんだ、アズフィール。さては、私がメイサ嬢から鍼の施術を受けているのを見て嫉妬したな」
「馬鹿を言うな。通常の政務に加え、立太子の礼を間近に控えて事前準備や関連の行事などいろいろ忙しいんだ。おかげで俺は、人生で初めての肩凝りを経験中だ」
「はははっ! それはいいな」
「なにがいいものか」
アズフィール様は高笑いするヴァーデン王子に、フンッと息を荒くした。
「アズフィール様はシャツを脱いでから、うつ伏せに寝てちょうだい」
「あぁ」
「……そうだわ。立太子の礼の関連行事といえば、たしかアズフィール様は近々、エイル神殿に行くんじゃなかった?」
鍼の準備をしながら、ふと、思い出して尋ねた。
「ああ、立太子の礼の前日に行く予定になっている」
「あら、珍しい」
「たまにはな」
ベッドから起き上がったヴァーデン王子が、シャツのボタンを留めながらアズフィール様にいたずらっぽい目を向けた。
「なんだ、アズフィール。さては、私がメイサ嬢から鍼の施術を受けているのを見て嫉妬したな」
「馬鹿を言うな。通常の政務に加え、立太子の礼を間近に控えて事前準備や関連の行事などいろいろ忙しいんだ。おかげで俺は、人生で初めての肩凝りを経験中だ」
「はははっ! それはいいな」
「なにがいいものか」
アズフィール様は高笑いするヴァーデン王子に、フンッと息を荒くした。
「アズフィール様はシャツを脱いでから、うつ伏せに寝てちょうだい」
「あぁ」
「……そうだわ。立太子の礼の関連行事といえば、たしかアズフィール様は近々、エイル神殿に行くんじゃなかった?」
鍼の準備をしながら、ふと、思い出して尋ねた。
「ああ、立太子の礼の前日に行く予定になっている」