秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
集合住宅と思しき平屋の建物に扉はなかった。……いや、かつては扉があったのだろう。しかし今は長方形に空いた石組みの枠と、蝶番だったのだろうボロボロになった金属の出っ張りだけが残っていた。
建物は石造りで窓が少ない上、光源になるものがなく、扉から覗く建物の奥は暗い。
「中の状況がよくわからんな……ん?」
「子供たちの声がするわ!」
建物の奥から、子供たちの笑い声が聞こえてくる。
……本当にここに、聖水があるのよね?
奪われた聖水の在処には、およそ不釣り合いな賑やかな声を耳にして、胸に疑念が募る。
私とアズフィール様は顔を見合わせた。
「メイサ、君は俺の後ろに」
「ええ」
どういう事情でここに聖水があるのか経緯は不明だ。……いや、そもそも本当にここに聖水があるのか、確証はないのだ。
アズフィール様は腰の剣をいつでも抜ける状態にしつつ、奥に向かって第一声を発する。
「ごめんください! 家人はおられるか? 尋ねたいことがある」
「お待ちください」
建物は石造りで窓が少ない上、光源になるものがなく、扉から覗く建物の奥は暗い。
「中の状況がよくわからんな……ん?」
「子供たちの声がするわ!」
建物の奥から、子供たちの笑い声が聞こえてくる。
……本当にここに、聖水があるのよね?
奪われた聖水の在処には、およそ不釣り合いな賑やかな声を耳にして、胸に疑念が募る。
私とアズフィール様は顔を見合わせた。
「メイサ、君は俺の後ろに」
「ええ」
どういう事情でここに聖水があるのか経緯は不明だ。……いや、そもそも本当にここに聖水があるのか、確証はないのだ。
アズフィール様は腰の剣をいつでも抜ける状態にしつつ、奥に向かって第一声を発する。
「ごめんください! 家人はおられるか? 尋ねたいことがある」
「お待ちください」