秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「そう。……あなたにそうも想われて、イザベラ様は幸せな方ね」
「どうでしょう。あの方はきっと、何度もしくじってばかりの不甲斐ない私に不満を溜めておられますよ」
……そうだろうか。
イザベラ様はよくも悪くも冷酷だ。本当にセルジュのことが不満なら、一切の躊躇なく切り捨てているのではないかと思った。
「セルジュ、其方の望みはわかった。北の城塞への同行者に、其方が選出されるよう手配しよう」
「ありがとうございます。イザベラ様は私が生涯ただひとりと誓った主です。しかし、あの方の頭上に宝冠は相応しくない。……王冠は殿下の頭上にこそ相応しい。アズフィール王太子殿下、あなたの御世に幸多からんことを」
セルジュは膝を折り、深々と頭を下げた。
聖水を取り戻した私たちは、建物を飛び出した。
「アポロン!」
「ギュァ」
アズフィール様が上空高くを旋回していたアポロンを呼ぶと、アポロンはすかさず高度を落とし、尾っぽを下げくれた。
「……あの男とブロームは、少し似ている気がするな」
「どうでしょう。あの方はきっと、何度もしくじってばかりの不甲斐ない私に不満を溜めておられますよ」
……そうだろうか。
イザベラ様はよくも悪くも冷酷だ。本当にセルジュのことが不満なら、一切の躊躇なく切り捨てているのではないかと思った。
「セルジュ、其方の望みはわかった。北の城塞への同行者に、其方が選出されるよう手配しよう」
「ありがとうございます。イザベラ様は私が生涯ただひとりと誓った主です。しかし、あの方の頭上に宝冠は相応しくない。……王冠は殿下の頭上にこそ相応しい。アズフィール王太子殿下、あなたの御世に幸多からんことを」
セルジュは膝を折り、深々と頭を下げた。
聖水を取り戻した私たちは、建物を飛び出した。
「アポロン!」
「ギュァ」
アズフィール様が上空高くを旋回していたアポロンを呼ぶと、アポロンはすかさず高度を落とし、尾っぽを下げくれた。
「……あの男とブロームは、少し似ている気がするな」