秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
大広間の中央に立っていたヴァーデンは、バルコニーに降りた俺を見て、心底安堵した表情を浮かべていた。ここまでなんとか場を繋いでおいてくれた彼の功は計り知れず、感謝してもしきれなかった。
儀式の進行役を務める神官長補佐官は、俺の入場に目を潤ませながら、朗々と儀式の開始を宣言した。進行の隙を見て、取り戻した聖水を渡すと、神官長は声を震わせて俺に感謝を口にした。
その後は滞りなく一連の儀式が進行した。
「これを以って、アズフィール・フォン・エイルをエイル神聖王国の王太子として、ここに宣言する」
儀式の終盤、片膝を突いて頭を垂れた俺に、神官長が聖水を振りかけながら宣明する。大広間内は拍手喝采で沸き上がり、庭から盛大に花火が打ち上げられた。
アポロンに乗ったまま待機していたメイサがすかさず空に舞い上がり、悠々と旋回飛行しながら、次々と打ち上げられる花火と華やかな共演をしてみせた。
──ワァアアアア。
王宮とその周辺が、歓喜に沸いていた。
儀式の進行役を務める神官長補佐官は、俺の入場に目を潤ませながら、朗々と儀式の開始を宣言した。進行の隙を見て、取り戻した聖水を渡すと、神官長は声を震わせて俺に感謝を口にした。
その後は滞りなく一連の儀式が進行した。
「これを以って、アズフィール・フォン・エイルをエイル神聖王国の王太子として、ここに宣言する」
儀式の終盤、片膝を突いて頭を垂れた俺に、神官長が聖水を振りかけながら宣明する。大広間内は拍手喝采で沸き上がり、庭から盛大に花火が打ち上げられた。
アポロンに乗ったまま待機していたメイサがすかさず空に舞い上がり、悠々と旋回飛行しながら、次々と打ち上げられる花火と華やかな共演をしてみせた。
──ワァアアアア。
王宮とその周辺が、歓喜に沸いていた。