秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
大広間に居並ぶ参列者のみならず、王宮前に集った多くの国民から惜しみない祝福を受けて、俺は正式な王太子となった。
立太子の礼が無事に終わった後は、休む間もなく昼餐会が催された。立太子の礼では、ずっとアポロンの背上を定位置にさせてしまったメイサも、昼餐ではヴェラムンド伯爵夫妻の隣に座り、他の賓客らと話を弾ませていた。
「おい、アズフィール。どれだけ待たせたと思っている。私は一気に寿命が縮んだぞ」
食事の後、席移動が可能な歓談の時間になるとすぐに、ヴァーデンが俺のところにやって来て開口一番で告げた。
「すまなかったな、ヴァーデン。だが、お前のおかげで無事に儀式を行うことができた。感謝してもしきれん」
俺は苦笑しつつ、心からの感謝を伝えた。
「なに。無事に聖水を取り戻せてなによりさ。……改めてアズフィール、今日は王太子就任おめでとう」
「ああ、次はお前の番だな。ウォールド王国の成人は二十歳だったか、そうすると記念式典は二年後か?」
立太子の礼が無事に終わった後は、休む間もなく昼餐会が催された。立太子の礼では、ずっとアポロンの背上を定位置にさせてしまったメイサも、昼餐ではヴェラムンド伯爵夫妻の隣に座り、他の賓客らと話を弾ませていた。
「おい、アズフィール。どれだけ待たせたと思っている。私は一気に寿命が縮んだぞ」
食事の後、席移動が可能な歓談の時間になるとすぐに、ヴァーデンが俺のところにやって来て開口一番で告げた。
「すまなかったな、ヴァーデン。だが、お前のおかげで無事に儀式を行うことができた。感謝してもしきれん」
俺は苦笑しつつ、心からの感謝を伝えた。
「なに。無事に聖水を取り戻せてなによりさ。……改めてアズフィール、今日は王太子就任おめでとう」
「ああ、次はお前の番だな。ウォールド王国の成人は二十歳だったか、そうすると記念式典は二年後か?」