秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
イザベラ様が触れた瞬間、アズフィール様の口から噛み殺した悲鳴が漏れ、体がビクンと大きく跳ねた。
「アズフィール様!?」
私の手首を掴む指の力こそ緩まることはなかったが、その体は小刻みに震えていた。
イザベラ様に触れられてから、明らかに様子がおかしかった。それは単に手首を通して伝わってくる体の震えだけでなく、アズフィール様の纏う空気がこれまでとは一変していた。ここまでの毅然とした態度はすっかりなりをひそめ、今は彼がひどく怯えているのがわかった。
……なに!? アズフィール様は急にどうしてしまったの!?
イザベラ様はいったん手を離すと、ストンとその場にしゃがみ込んだ。アズフィール様の顔と、イザベラ様の顔が、手すりの金属製の格子を挟んで同じ高さに揃う。
イザベラ様は、迷いのない様子で五十センチほどの格子の隙間から細い腕を差し入れた。
「アズフィール様!?」
私の手首を掴む指の力こそ緩まることはなかったが、その体は小刻みに震えていた。
イザベラ様に触れられてから、明らかに様子がおかしかった。それは単に手首を通して伝わってくる体の震えだけでなく、アズフィール様の纏う空気がこれまでとは一変していた。ここまでの毅然とした態度はすっかりなりをひそめ、今は彼がひどく怯えているのがわかった。
……なに!? アズフィール様は急にどうしてしまったの!?
イザベラ様はいったん手を離すと、ストンとその場にしゃがみ込んだ。アズフィール様の顔と、イザベラ様の顔が、手すりの金属製の格子を挟んで同じ高さに揃う。
イザベラ様は、迷いのない様子で五十センチほどの格子の隙間から細い腕を差し入れた。