秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
ところが、俺の死生観すら覆す本当の衝撃はこの後に訪れる。
凛と響く彼女の声を聞いた。彼女は夫婦となにか言葉を交わしているようだったが、死の淵に立つ俺にはその意味にまで理解が及ばなかった。
彼女の気配が近づいたのを肌で感じた。直後、あろうことか彼女が俺の左脇に入り込み、後ろからガッシリと腕を回して俺の腰を支えたのだ。
先に触れた通り、俺には致命的な欠陥があった。女生との接触がまさにそれだ。
女性との接触は、俺に多大な苦痛をもたらす。触れると百パーセント発生する呼吸苦と動悸、鳥肌などの不快な身体症状。普段は、やむを得ぬ場面のみなんとか耐えて触れもするが、満身創痍の今はとてもではないが耐えられそうになかった。きっと衝撃で、俺の息は止まってしまう。
……ここまでか。
いよいよ死を覚悟して、俺が身構えたのはほんの一瞬。
なんだと!? なにも、起こらないだと……!?
彼女が触れても一向に、俺の体に変化はなかった。代わりに、熱く沸き立ったのは俺の心。
凛と響く彼女の声を聞いた。彼女は夫婦となにか言葉を交わしているようだったが、死の淵に立つ俺にはその意味にまで理解が及ばなかった。
彼女の気配が近づいたのを肌で感じた。直後、あろうことか彼女が俺の左脇に入り込み、後ろからガッシリと腕を回して俺の腰を支えたのだ。
先に触れた通り、俺には致命的な欠陥があった。女生との接触がまさにそれだ。
女性との接触は、俺に多大な苦痛をもたらす。触れると百パーセント発生する呼吸苦と動悸、鳥肌などの不快な身体症状。普段は、やむを得ぬ場面のみなんとか耐えて触れもするが、満身創痍の今はとてもではないが耐えられそうになかった。きっと衝撃で、俺の息は止まってしまう。
……ここまでか。
いよいよ死を覚悟して、俺が身構えたのはほんの一瞬。
なんだと!? なにも、起こらないだと……!?
彼女が触れても一向に、俺の体に変化はなかった。代わりに、熱く沸き立ったのは俺の心。