秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
『えっ、木の根もとに穴がある!』
姉に示された老木の根もとを覗き込むと、六十センチほどの洞があった。洞は奥行きがあり、小柄な人ひとり入れるくらいの空間ができていた。
『ここならきっと見つからないわ。入ってごらんなさい』
『わぁ、すごいや! この穴って、見た目よりも奥が広いんだね!』
俺は洞に飛び込んで感嘆の声をあげた。
『気に入ってもらえてよかったわ。……あら、いけない。私も隠れにいかなくっちゃ』
『ありがとう姉様、またあとでね!』
『ええ、また』
俺が満面の笑みで礼を伝えると、姉は口もとを綻ばせて頷いた。姉は引き返していき、その背中はじきに木々に紛れて見えなくなった。
……これなら、そう簡単には見つからないはず!
いい隠れ場所を教わってご満悦の俺だったが、姉を見送ってそう間を空けずに事件は起こった。
──ズズッ、ズズズズッ。
あれ? これってなんの音……?
洞の外から聞こえてくる低い音を聞きつけて、俺は草をかき分けて洞からひょっこりと顔を出す。
姉に示された老木の根もとを覗き込むと、六十センチほどの洞があった。洞は奥行きがあり、小柄な人ひとり入れるくらいの空間ができていた。
『ここならきっと見つからないわ。入ってごらんなさい』
『わぁ、すごいや! この穴って、見た目よりも奥が広いんだね!』
俺は洞に飛び込んで感嘆の声をあげた。
『気に入ってもらえてよかったわ。……あら、いけない。私も隠れにいかなくっちゃ』
『ありがとう姉様、またあとでね!』
『ええ、また』
俺が満面の笑みで礼を伝えると、姉は口もとを綻ばせて頷いた。姉は引き返していき、その背中はじきに木々に紛れて見えなくなった。
……これなら、そう簡単には見つからないはず!
いい隠れ場所を教わってご満悦の俺だったが、姉を見送ってそう間を空けずに事件は起こった。
──ズズッ、ズズズズッ。
あれ? これってなんの音……?
洞の外から聞こえてくる低い音を聞きつけて、俺は草をかき分けて洞からひょっこりと顔を出す。