秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
『え? この岩の後ろにいるの!?』
俺が岩を叩きながらさらに声を張れば、ひとりが俺の居所に気づいてくれた。
『うん! この岩に入口を塞がれて出られないんだ!』
『わかった、待っていて。……ブローム、こっちから一緒に押して! せーの!』
ふたりは協力して岩をどかそうとしてくれていたが、岩の大きさと斜面という条件の悪さもあって、なかなか動いてくれない。
『だめだ』
しばらく奮闘し、ひとりが諦めたようにつぶやく。耳にして、一旦止まっていた涙が再びあふれてきそうになった。
『ジジー!』
『キュガァ』
……え? これって、ドラゴンの鳴き声?
『ううん。帰るのはまだなんだけど、ちょっと別件で頼みたくって。この後ろに人が閉じ込められちゃってるんだけど、岩が重くて全然動かないんだ。なんとかできないかな?』
『……キュガァ』
ドラゴンは考えごとでもするみたいに少しの間を置いてから、低く鳴いた。
──バキンッ。
直後、入口を塞いでいた岩が俺の目の前で真っ二つ割れる。
俺が岩を叩きながらさらに声を張れば、ひとりが俺の居所に気づいてくれた。
『うん! この岩に入口を塞がれて出られないんだ!』
『わかった、待っていて。……ブローム、こっちから一緒に押して! せーの!』
ふたりは協力して岩をどかそうとしてくれていたが、岩の大きさと斜面という条件の悪さもあって、なかなか動いてくれない。
『だめだ』
しばらく奮闘し、ひとりが諦めたようにつぶやく。耳にして、一旦止まっていた涙が再びあふれてきそうになった。
『ジジー!』
『キュガァ』
……え? これって、ドラゴンの鳴き声?
『ううん。帰るのはまだなんだけど、ちょっと別件で頼みたくって。この後ろに人が閉じ込められちゃってるんだけど、岩が重くて全然動かないんだ。なんとかできないかな?』
『……キュガァ』
ドラゴンは考えごとでもするみたいに少しの間を置いてから、低く鳴いた。
──バキンッ。
直後、入口を塞いでいた岩が俺の目の前で真っ二つ割れる。