秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
落石は完全に不運だったが、ひとり先走ってメイジーまでやって来た自分の迂闊さを悔やんだ。
「一国の王子の行動としては、ぜひとも初めからそうしていただきたかったです。加えて次回は、護衛もお連れいただくのがよろしいかと」
「はははっ。まったく耳が痛いな……おっと。そろそろアポロンが待ち合わせ場所に戻って来る時間だ。すまないがドクドール、これ以上ここに留まって、警邏に落石時の聴取などされてはたまらない。すまないが、後を頼む」
「やれやれ。それでは私の方がバカンスの後半を潰されてしまい、たまったものではありませんよ。……まぁ、仕方ありませんな。王宮の厨房から上等の肴も付けていただくことで手を打ちましょう」
「恩に着る。肴もとびきりのを揃えておこう」
ドクドールに礼を伝えると、俺は身軽に窓枠を飛び越えて、ひとり部屋を後にした。
「一国の王子の行動としては、ぜひとも初めからそうしていただきたかったです。加えて次回は、護衛もお連れいただくのがよろしいかと」
「はははっ。まったく耳が痛いな……おっと。そろそろアポロンが待ち合わせ場所に戻って来る時間だ。すまないがドクドール、これ以上ここに留まって、警邏に落石時の聴取などされてはたまらない。すまないが、後を頼む」
「やれやれ。それでは私の方がバカンスの後半を潰されてしまい、たまったものではありませんよ。……まぁ、仕方ありませんな。王宮の厨房から上等の肴も付けていただくことで手を打ちましょう」
「恩に着る。肴もとびきりのを揃えておこう」
ドクドールに礼を伝えると、俺は身軽に窓枠を飛び越えて、ひとり部屋を後にした。