不屈の御曹司は離婚期限までに政略妻を激愛で絡め落とす
適度にアルコールが効いてゆったり眠った後、朝のバルセロナに到着。クルーズ船の出港は夕方五時なので、それまではのんびりバルセロナ市内を観光した。
斗馬さんは仕事で海外出張に出かけることも珍しくないけれど、バルセロナは初めてだそう。
造船と建築には技術的に近い部分があるため、斗馬さんは市内に散らばった歴史的建築物の数々に興味津々。長年未完成の教会として有名な『サグラダ・ファミリア』をはじめ、時間の許す限り色々な建築物を巡った。
「半日程度では楽しみ尽くせない街だ。また別の機会にきみと訪れたいな。……千帆?」
最後に観光していた『カタルーニャ大聖堂』の一階で、私は魂を抜かれたように天井を見上げていた。
その中央に広がっているのは、巨大なステンドグラス。下にせり出した半球型の部分は輝く太陽を表現しているそう。
本物の太陽を閉じ込めたような生命力に万華鏡のような美しさを兼ね備えたステンドグラスは、どんなに眺めていても飽きない。
「ステンドグラスが気に入ったようだな」