不屈の御曹司は離婚期限までに政略妻を激愛で絡め落とす
「支度できました……」
遠慮がちに声を掛けながら、リビングを覗く。
ソファでスマホを弄っていた彼が、パッとこちらを向く。自分が見られている恥ずかしさもあるけれど、斗馬さんの水着姿にもドキッとした。
「かわいい。千帆にぴったりの、上品な水着だな」
立ち上がって近づいてきた彼は、無地のグレーのサーフパンツに、パーカータイプのラッシュガードを合わせている。全開にしたパーカーのファスナーから、美しく盛り上がった大胸筋やごつごつと割れた腹筋が惜しげもなく覗いている。
斗馬さんの体って、こんなに逞しくて綺麗だったんだ……。
ついジロジロと見ていたら、斗馬さんがいきなり私の手を取り、自分の裸の胸に当てた。瞬間、ぶわっと顔に熱が集まる。
「きゃっ! ちょ、ちょっと、なにしてるんですか……っ!」
「てっきり触りたいんだと思ったが、違ったか? 千帆のいやらしい視線を感じたぞ」
「わ、私、そんなハレンチな女じゃありませんっ!」
「本当か? もっと触ってもいいのに」