不屈の御曹司は離婚期限までに政略妻を激愛で絡め落とす

 話しながら、斗馬さんの手が私のジャケットをゆっくり脱がせ、ストッと床に落とす。

 それからボウタイブラウスのリボンをスルッとほどいて、その下のボタンを一つひとつ外していく。耳たぶや首筋には、絶えずやわらかな唇が押し付けられた。

 甘い期待に胸を高鳴らせつつ、私は背後の斗馬さんに問う。

「無駄な抵抗……?」
「そうだ。そんな照れ隠しではどうにもならないくらい、これから千帆を恥ずかしがらせるつもりだからな」

 言い切ると同時に最後のボタンを外し終わった斗馬さんが、ブラの上から左右の胸を捏ね始める。思わず「あっ……」と声が漏れ、体を支えるために両手を窓についた。

 窓の外には海しかないから、誰かに見られたりする心配はない。それでも、窓辺で素肌を晒されるのは、ベッドの上でそうされるより何倍も恥ずかしい。

「斗馬さん、こんなところじゃ、嫌……」
「体はそうじゃないみたいだが?」

 くいっとブラのカップをずらした彼が、指先で先端を弾く。電流が走ったみたいな快感に体が跳ね、瞳が熱く潤む。

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