不屈の御曹司は離婚期限までに政略妻を激愛で絡め落とす

「待って、斗馬さん、ベッドで――」
「後でベッドでもかわいがってやるから、許せ。……もう待てない」

 彼が低い声で囁いた直後、後ろから凶暴な彼の熱に貫かれた。膝が砕けそうになって、窓についた手に力が入る。自然と反らせた背中に、斗馬さんの色っぽい吐息が落ちる。

「もう二度と、俺から離れようなんて思わせないからな」

 独占欲を滲ませた台詞に、ドキンと胸が鳴る。愛されている実感で胸がいっぱいになって、彼を受け入れた部分が熱く疼く。斗馬さんはギュッと私と体を密着させ、激しく腰を揺らした。

「斗馬さん、斗馬さん……っ」

 幼い頃からずっと好きだった斗馬さん。結婚してから、もっと好きになって、好きになりすぎて、すれ違ってしまったけれど。

「千帆……愛してる……っ」

 今はもう、その言葉を素直に受け止められる。つま先から頭のてっぺんまで、あなたの愛情で満たされる。

 感情の昂ぶりと同時に絶頂に誘われ、私はこの上ない恍惚に酔いしれた。

< 166 / 172 >

この作品をシェア

pagetop