すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
「俺のでSNS見れるけど。これか?」

 珍しく悠真が会話に入ってきて、スマートフォンのSNSを見せてくれた。

 会話、聞いてたの?
 ってか、なんで先生に預けてないの?

なんて思いながらも覗き込む。四人でひとつの画面を覗いている。

『桜岡中学校 幽霊』二つのワードが入力してあり、言葉がいくつか並んでいる。

 なんか、学校の悪口とかも書いてある。 
ちょっと嫌だなぁって思った。

 悠真が下から上に指を動かすと、画面が動く。スクロールってやつ。

 一番下にたどり着く。

「この噂の始まりはこれか」

 陸くんが呟く。

『昨日夜、桜岡中の前通ったら、人の泣き声したー! 怖いよー』

「そうそう、これ! お姉ちゃんに見せてもらったやつだ」

「誰が書いたんだろうね」

 私が呟くと、悠真がアニメの顔が描いてある部分を指で押した。

「これ、その人のプロフィール」

 陸くんが言う。

「『桜岡中2年 陸くん推し☆』って書いてあるよ」

 桃音ちゃんは読みながら私をちらっと見る。

 桃音ちゃんには、陸くんと目が合うとドキドキしちゃうって話とかをしていたから、彼女は他のふたりにばれないように「結愛?」って口をパクパクさせながら、スマートフォンの画面と私を交互に指さす。 

 でも私、SNSやっていないから。

 静かにぶんぶんと首を振り、私じゃないよアピールを一生懸命にした。

「いや、結愛って思ってないから、冗談だよ!」

 桃音ちゃんが笑いながら呟くと、陸くんと悠真が「ん?」って表情をして私たちを見た。

 私たちも、何でもないよって感じで「ん?」って表情を返す。

「陸……僕、のことじゃないよねきっと。芸能人の陸さんかな?」

 陸くんが眉間にシワを寄せる。

 陸くんかも知れないな。だって、こんなにカッコいいんだもん!


 マロンがきっかけで、陸くんと更に仲良くなった。

「マロン、ありがとう!」

 陸くんと一緒にいられる時間が増えたからのありがとう! 
 そしていつも遊んでくれてのありがとう!


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