公爵の娘と墓守りの青年
「リフィーアさん、カイの昔話はまた今度、お話ししますね。カイったら、恥ずかしいみたいだから」

穏やかに笑って、ネレヴェーユは言った。
その言葉にカイは拗ねるようにそっぽを向く。

「はい! よろしくお願いします」

目を輝かせて頷き、リフィーアはカイを見た。
カイはばつが悪そうにビアンの尻尾を指で突いている。突かれているビアンは鬱陶しそうに、カイの指を前足で叩いている。

「あの、今日は私、帰りますね」

そんなカイに苦笑しながら、リフィーアは告げた。

「え? さっき来たばかりなのに?」

驚いた顔でカイはリフィーアに問う。

「はい。だって、カイさんとネリーさんは久し振りに会ったんですよね? それなら、たくさんお話ししないと」

にこにこと笑って、リフィーアは頷いた。

「で、その詳しい内容は今度、教えて下さいね。ネリーさん」

「はい、もちろん。リフィーアさん!」

リフィーアの手をぎゅっと握り、ネレヴェーユも笑顔で頷いた。

「え……ちょっと二人共、いつの間に仲良くなってたの?!」

「さっきに決まってるじゃないですか、カイさん」
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