BeAST
起き上がって正座する。
「……俺、顔変じゃない…?」
恐る恐る、耀介を見上げる。
驚いた顔をした耀介は、すぐにふっと笑ってベッドに腰をかけ、俺の体を引き寄せる。
ポンポンと俺を落ち着かせるように背中を撫でる耀介。
「丞、心配してた」
ピクッと肩が震える。
尚、耀介は背中を同じ調子で撫でる。
「あんな、しおらしい話し方するあいつ、初めてだよ」
力が抜けていく。
ポスッと耀介の肩に頭を置く。
「俺、あの男の女関係ボロクソに言ってたはずなんだけど」
「……クラブで知り合いっぽい女全員、丞さん名前忘れてた」
「だろ」
「新しいセフレ?って聞かれた」
「……」
「クラブ行くまでも行った時も別にそんな感じじゃなかった。人としてはまあ、いい人だなってぐらいで。女関係に関しては、これまで会話してて何となく、過去に色々あったから、こんなクソ男やってんだろうなって思ってたし」
言葉にして、段々落ち着いてくる。
「……けど、昨日帰りに話してて、感情がコントロール出来なくなって。わけ、分かんなくなって」
自分でも、よく分かんねえ。
「自分がどんな顔してるか分かんねえし」
「怖い?」