BeAST




その後すぐ、俺は職員室まで走った。


橘にも静かに怒られた。

けど、校長に会えるように頼んで、その場で時間を貰えた。


そうなった経緯と、柿谷が落とした訳では無いことを説明した。

まあ、鼻から柿谷が処分食らうとは思ってない。

柿谷の家の権力を考えれば、簡単に想像が着く。


校長も分かりやすく安心した顔をした。


あとは、昼に柿谷んとこ行くしかねえな。


教室にもう少しで着く、そう思った時、腕を引かれて、壁に背中をつけられ、逃げ場を無くされる。


そう。こっちの問題もあった。



「慎矢に何された」


こいつは、今にも人を殺しかねない眼をしてる。


「確かに殴られたし、蹴られたけど、それは俺が仕向けた。」


「なんの為に」


「飛び降りたのも、俺があいつの胸蹴って」


「だから、なんの為に」


俺の顔の横にある皇の拳が震えている。


二人の不仲の理由は大方知っていて、しかも昨日の柿谷を見れば仲直りなんざ可愛いもん、二人の間で出来るはずもない。


両方性格こじらせてっからな。



あーあ。面倒臭え。


にしても、やっと仕事らしいっちゃ仕事らしいか。



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