魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 さっそく棚から鉱石のかけらをかき集めた。

火、水、風、雷、氷、光、闇の属性が秘められたものだ。

「……この世界に存在するのは、本当に七属性だけなんだろうか」

 作業を中断したノインが私の横にやってきて言う。

「ほかにもあるかもってこと?」

「そうだったらおもしろいだろう? 主要の七属性に当てはまらない、別の魔法を持った人間がいるかもしれないんだ。そうなったら世界の基準(ルール)が変わるだろうな」

「もしかしたら私もそうだったりして。今の七属性に当てはまらないから、魔法の適性がないって判定されるとか」

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