魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「黄金を生み、永遠の命を与え、無限の魔力を得られる神秘の石なんだよね。石って言うなら、やっぱり鉱石系かな……。七属性の石を全部組み合わせてみるのはどう? すごいものができそうじゃない?」

「僕がやった時は、やたら硬い鉱石ができたな。灰銀(ミスリル)製の金槌でも傷ひとつつけられなかったらしい。知らない間に黄金銅(オリハルコン)と呼ばれるようになっていた」

「えっ、すごい。作りたい」

「同じものができるかはわからないが、やりたいのならやればいい」

 挑発的な言い方だけど、こういう言い方をする時のノインは大抵、自分の作業を後回しにして私の錬成を見たがる。

< 307 / 466 >

この作品をシェア

pagetop