魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 久々に大量の魔力を使ったノインのほうが深刻で、まともにベッドを出られるようになったのは、事件から三日経ってからだった。魔力ポーションでさえ、ノインを完全回復させるには至らず、私はひそかに彼専用の薬を作るべきじゃないかと考えた。

「わざわざ僕を呼び出したということは、先日の件に進展があったんだろう。どうなったんだ」

「それは私のほうから話そう」

 向かい合った席に座った陛下が言う。その隣でアベルがうなずいた。

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