魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「七属性を扱える俺がやった話にしたんだが。みんなには内緒だぞ。ノインにも俺が話したって言わないでくれ。自分の失敗を知られるのは嫌がるだろうからな」

「うん。……ノインもアベルみたいに、全部の属性を扱えるの?」

「いや、あいつは雷属性だけだ。ほかの魔法を使えない分、あれだけが突出している。詠唱の時間さえ用意してやれば、俺でも苦戦するドラゴンを倒せるくらいだ。この間、見ただろう?」

 たしかに先日のドラゴンはノインの魔法によって、致命傷を負った。時間稼ぎととどめはアベルだったし、ふたりともすごいことに変わりはない。

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