魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「七属性使えるよりも、ノインくらい器用なほうがいい。防御と攻撃の魔法を同時に展開させるなんて、うちの魔法師たちの何人ができるんだろうな。というより、どっちも自分でこなされると、俺たち前衛の仕事がなくなる」

 そういえばあの時、私たちを半透明の膜が守ってくれていた。ノインが魔法を使ったのだとわかっていても、それがどれだけすごいのかいまいちわかっていなかった。

 アベルに言われて、ゆるゆるとノインのすごさを実感する。錬金術もできて魔法も使えるなんて、私はずいぶんすごい人のそばで過ごしていたようだ。

「すごいだろう、俺の弟は」

「うん。……急にどうしたの?」

< 436 / 466 >

この作品をシェア

pagetop