聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
肩を震わせて、目尻に涙まで溜めている。

ツボはツボでも、笑いのツボを押してしまったみたい。

清水くんでもゲラゲラ笑うことあるんだなぁと新鮮みを感じつつ、ティッシュを受け取る。



「仕事中なのに、邪魔してごめんね」

「いや、声かけたのこっちだし。薄着だけど、寒くない? 歩いてきたの?」

「ううん! 自転車! ここまで徒歩でも来れるけど、今日はバイトだったから」

「えっ、近所なの?」



面食らったように目を丸くする清水くん。

住所を教え合ったら、なんと徒歩300メートル圏内に住んでいることが判明した。



「あと30分くらいで上がるから、前田さんさえ良ければ近くまで送るよ」

「いいの? ありがとう〜」



日が落ちてきたのもあり、お言葉に甘えることに。

彼がティッシュを配っている間に買い物を済ませ、駐輪場で落ち合う。



「前田さんのバイト先って、金子のお店だっけ」

「そうだよ。今日もいじり倒してきてね〜……」
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