聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
休憩室での様子を話していたら、ミスコンの話を思い出した。

相談したところで返ってくる答えは純次くんと変わらないだろうけど、一応聞いてみる。



「で、その時にも話したんだけど、副部長からミスコンに出ないかって誘われてて」

「副部長って、どっちの?」

「アウトドアの。酒井先輩のほう。こないだのサークルの帰りに、興味があるなら〜って」



自転車を押しながら、バッグに入れっぱなしだったチラシを取り出し、彼に渡した。



「ビックリだよね。宣伝係かと思ったら、出場する側って。それまでスタンプの絵どうしよっかな〜って考えてたのが、一瞬で吹っ飛んでいったよ」

「だからあんなに叫んでたのか」

「そうそう。え、聞こえてた!?」

「うん。部室まで聞こえてたよ」



なんとも恥ずかしい情報付きで答えてくれた。

それなら2階にいた人のほとんどは耳にしたということか。あんな静かな廊下で叫んだら、そりゃ響くよね。

驚かせてすみません……と心の中で謝り、本題の話を切り出す。
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