聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
「実行部の人から頼まれて、色んなサークル回って声かけてるんだって」

「まぁ……10回目なら気合いも入るだろうね」

「うん。でも、他の女の子もいるのに、なんで私に声かけたんだろうなぁって。清水くんは、どうしてだと思う?」



チラシを凝視する彼に恐る恐る問いかけた。

眼鏡はかけてても伊達眼鏡。暗いから見えにくいのかな。それか、可愛い女の子たちに夢中だったりして。

眉間に薄く寄っているシワが気になりつつも、返答を待つ。



「俺は、ムードメーカーだからだと思う」

「性格でってこと……?」

「うん。前田さん、社交的だし。キャンプでも率先して動いてたからさ。盛り上げるって意味では、おとなしい人よりも活発な人のほうが合うと思うし」



落ち着いた声色で述べた彼からチラシを受け取る。


活発で社交的。清水くんの目にはエネルギッシュな人間に映っているのか。嬉しいやら恥ずかしいやら。さっきのくだり聞いてたら、騒がしい人って印象づけられてもおかしくないのに。

まぁ、気を遣っているだけで、内心はそう思っているのかもしれないけど。



「……だと、いいんだけど」
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