聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
「ん? 何か言った?」

「ううん。ところでさ、スタンプの絵、前田さんはもう決めた?」

「まだ。過去のデザインも見ながらいくつか描いてはみたんだけど、いまいちピンとこなくて」



無事に意見が聞けたところで、スタンプラリーの話に。

兄に見つかると厄介になりそうだったので、住宅街の入口まで送ってもらったのだった。







11月上旬。文化祭当日。



「──第10回〇〇大学ミスコンテスト。栄えあるグランプリは……国際学部2年、田尻 美優紀(たじり みゆき)さん!」



校内の広場に建てられた特設ステージにて。

スポットライトに照らされたドレス姿の彼女に、清水くんと2人で祝福の拍手を贈る。



「グランプリおめでとうございます!」

「ありがとうございます」

「田尻さんは、今回応募者の中で唯一の推薦エントリーとのことですが、今のお気持ちは?」

「ただただ、ビックリしてます。ファイナリストに選ばれただけでも奇跡だと思っていたので……」
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