聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
悩ましい表情で頭を抱えてしまった。


暁子も私と同様、運動とおでかけが好きで、お祭りなどのイベント事は張り切るタイプ。

中身は似た性質だが、オシャレには敏感で、ショッピングの際は必ずアクセサリー屋と靴屋に寄っていた。


アパレル店員の彼女からしたら、私の省エネ生活は考えられないようだ。



「私が照未の外見だったら、張り切っておめかしするけどな。まぁ、晴徳さんと住んでるなら大量買いはしにくいか」

「実家の部屋よりも1畳狭いからね」

「でもさすがに何か1つは買ったでしょ」

「うん。自分への誕生日プレゼントに帽子を買ったよ」



夏休み終盤。以前清水くんと来店した帽子屋さんで、少し遅めの誕生日プレゼントを購入した。

濃ゆいデニム素材に、誕生月の8が刺繍されたシンプルなキャップ。

ワゴン品だけど、季節を問わない色味でどの服にも合いやすく、登校の時もおでかけの時も、寝坊の時もお世話になった。

今月に入ってからは出番は減り、最近は寒さをしのげるニット帽を愛用している。



「専門店のだとやっぱ高いんだね。そのお店ってどこにあるの?」

「地下街。清水くん……同じサークルの同級生に教えてもらってね」
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