聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
純次くんはリュックからメモ帳を取り出すと、見た数字を書き始めた。


『4510』『49106』『0840』『0833』『8181』

読み方は、『仕事』『至急TEL』『おはよう』『おやすみ』『バイバイ』とのこと。



「最初の頃は上2つが多かったんだけど、春頃からはよく挨拶が届いてて。進市は見たことある?」

「バイバイ以外はある。でも伯父さんのも仕事用だから、そんなしょっちゅうは鳴ってない」

「やっぱそうだよな。普通休みの日は届かないよな」

「え、休日にも来てたの?」

「うん。連休中も何回か鳴っててさ。昨日はこんな感じのやつが届いてて……」



メモ帳に新たな数字が書き出される。

見覚えのある数字に、思わず「え……」と小さく動揺の声が漏れた。



「なんて読むと思う?」

「うーん……いし、てる? とる? とおる? なんだろうな」

「……愛してる」



数字を凝視したまま、独り言のように答えた。

視界の端で目を見開く2人の顔が見える中、読み方を説明する。
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