聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
鋭い眼差しと素早い反応に気圧されて、途切れ途切れに返答した。

『一緒に行かない?』としか言われていないが、恐らくそうだと思う。もし他にも誰か誘うなら、私に許可を取るはずだから。


「ふーん」と口を尖らせて頷く彼がさらに質問を続ける。



「会場まではどうやって行くの?」

「まだ決めてない」

「行きはどれでもいいけど、電車ならフィナーレ入ったらすぐ出たほうがいいよ。あの辺駅まで距離あるから。当日は臨時のバスが出るから、個人的にはバスがオススメ」

「へぇ、そうなんだ。ありがとう」

「浴衣は? 着るの?」

「いや、それもまだ」

「そう。買うなら早めがいいよ。直前だと合う小物が売り切れてることもあるからさ。かんざしとかバッグとか」

「わ、わかってるよ」



反抗的に返してそっぽを向く。


自分だけ誘われなかったから拗ねてるのかな。

でもだからって、急に冷たくされたら、なんだか責められてるように感じる。そもそも話を振ってきたのはそっちなのに。



「照未ちゃん。あれ」
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