年下男子は恋愛対象になりますか?
私がそう言うと、母親は部屋を出た。

8時半までは1時間半もある。寝れそうにないし暇だったので、テレビを付けて好きなバンドのライブDVDを流した。

音量をかなり小さくしたからほとんど聴こえないけど、今はこれぐらいでちょうど良い。

そんな時、目の前に置いていたスマホが振動した。隼人君からだ。

"お大事に"

嫌な予感がしてすぐに電話をかける。

『……はい』

「嘘じゃないから!本当に熱が出たの」

声のトーンがいつもより低い隼人君と、荒い呼吸ながらも必死な私。

『え?』

「これだけは伝えなきゃって思って」

一言のみのメッセージなんて初めてだったから、私が怒って断ったと思われているような気がしたのだった。

電話に出た時の声からして、気のせいではないはず。

『何言ってるんですか!嘘付いてるなんて思ってないですよ。それより電話していて大丈夫なんですか?結構ツラそうですけど……』
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